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作品紹介

澁谷風司(しぶや・ふうじ/音楽学部)

【小説】その場所で

かつては1次元だった『場』で円錐と過ごす「私」の日々。子供のころ色々な生き物の図鑑を読んでは心を躍らせることがありましたが、そうした科学的・客観的事実と個人の想像力とが交錯して生まれる叙情に興味があります。​

『多角獣』という雑誌名はアメリカのSF作家であるシオドア・スタージョンの短編集『一角獣・多角獣』から引いたものですが、第1号にはその名前にふさわしい多様性に富んだ作品たちが集まりました!

片岡真優(かたおか・まゆう/美術学部)

【戯曲】近すぎる

瞼が腫れるまで泣いたことも息が止まるほど笑ったこともみんな忘れてしまった?でも大丈夫。日記に書いておいたから。目を閉じた母親に向けられた語りが続く。それが使命であるから。生かすために出来ることはない。死なないための演劇。

【評論】ことばの勝利

笠原盂蘭盆(かさはら・うらぼん/音楽学部)

【短歌】うくらいな

短歌十六首

母親を鳥にさらわれたこどもだけならんでください 絹の雲梯

ひさかたの光の道とか二限目を抱いて河原を駆け抜けていた

ゴシック体かぎかっこではすくえないたましいがありしたたるゆうべ 他

辺味秋善(へんみ・しゅうぜん/楽理科)

【散文詩】石油の薫る散文集

中央線にまつわる、倒錯的な奇想のモンタージュです。僕と文学との出会いである江戸川乱歩へのオマージュを込めて。

【小説】ユジノサハリンスク

サハリンは僕の憧れの土地です。憧れが強すぎて渡航を戸惑うほどに。なんの前触れもなく日常が覆され、加速度的に社会から遠ざかるトロッコに乗せられた主人公。代償と破滅の美。大好きなサハリンを舞台に、そういうものを書こうと思いました。

朝倉(あさくら/美術学部

【評論】君で何かを代用しているところがある

【戯曲】A/ABC

最近欲しいと思っているものへの手掛かりとして、エリアス・カネッティの自伝『救われた舌ーーある青春の物語』を引用した文章など。まだ名前のない切実な現象について、それを捉えることを諦めたくない。

龍村景一 (たつむら・けいいち/油画専攻)

【官能小説】きみのうまれる物語

香月アキラ(こうづき・あきら/音楽学部)

【小説】嘘

人間は誰しも嘘をついて生きてゆく。

自分を守るために嘘をつき、他人を守るために嘘をつく。嘘を封じ込めるために嘘をつき、この世界を嘘にまみれさせていく。藝祭前後におこる、嘘にまつわる柔らかなストーリー。

荒川弘憲(あらかわ・こうけん/美術学部/@koken_koken)

【俳句】日常スケッチとしての俳句

日常のスケッチとして春から夏にかけてコツコツつくってきた二十五句の俳句です。また僕と俳句との出会いについても考えを巡らせてみました。とまれフランクに味わっていただければ幸いです。

中野春花(なかの・はるか/音楽学部)

【評論】 シュルレアリスム音楽-不在の存在-

芸術運動「シュルレアリスム」が音楽の領域において展開されなかったという不自然な事実について考察しました。世界のあらゆる事象に音楽の欠片を見つけた時、幸せを感じます。音楽学はその術だと思っています。

宍倉志信(ししくら・しのぶ/油画専攻)

【詩】梅雨の彼女

【詩】洗濯機と空

夏バテに良く効く初夏の断片集。

彼女との約束で書いた。

大里淳(おおさと・じゅん)

【小説】殻

桒原ふみ(くわばら・ふみ/芸術学科)

【詩】あの街のこと

「あの街のこと」は、ある年の夏に父方の故郷を徘徊して制作した詩と写真をまとめたものです。

垂井真(たるい・まこと/音楽学部)

【小説】ジジ

創作は自分の劣っている部分をさらけ出すようで、いつまで経っても慣れません。それでも、どれだけ等身大の自分が書けたか、ということに確かな価値を感じます まだ僕はこれなんだ、という小説を書きました。この機会に恵まれたことに感謝します。

【小説】ジジにまつわる10のお話

菊岡みなみ(きくおか・みなみ/音楽学部)

【短歌/俳句】夏/それは夢

夏の10句と夜の7首。

【短歌】Dear my friends

友人へ宛てた22首のラブレター。

入瀬翠(いりせ・すい/美術学部)

【俳句】夜の王国

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